







第4章:アプリの申請-うめさんの衝撃の過去
「うめさんの日常」アプリの開発がいよいよ大詰めを迎え、うめさんと株式会社ファクトリーのチームは最後の仕上げに取り組んでいた。

うめさんはとても疲れ、やつれ切っていたが、指定のボイスの録音を行い、リリース時に公開する動画コンテンツを3点ほど作成し提出した。

アプリはうめさんの独特な魅力を存分に生かし、月額課金機能や動画再生機能、目覚まし機能といったユニークな特徴が盛り込まれていた。
うめさんの顔がアップで表示されたアイコン、アプリの魅力を伝えるスクリーンショット画像のデザインが4枚、うめさんを好みそうなユーザーが検索しそうなASOワードを盛り込んだ各種アプリストアへリリース用の設定

広告SDKとadjustによるマーケティング効果の計測も完璧にセットアップされ、リリースの準備が整った。
一方で、町には新たな脅威が迫る。
ある日うめさんが開発会社からの帰宅中、一羽のカラスがこちらを見ながら突然しゃべりかけてきた。

奴らのボス、宇宙の帝王が来る。気をつけろ。カァー!





なんじゃあんた。カラスしゃん♪しゃべれるのかい?



奴らのボス、宇宙の帝王が来る。気をつけろ。カァー!



かわいいねぇアンタ。ねぇ~。インコみたいに言葉覚えたのかい?
ホラ、パンでもお食べ。
カラスは、もうあきらめたかのようなしぐさをして、さらに話し始めた。



なぁ、ばあさん。いや、カァーさん。よく聞いてくれ。カァー!



おやまぁ。他のパターンもしゃべれるのかい。賢いんだねぇ。豆もお食べ。ピヨピヨォ



カァーさん。俺だ。カラズザエモンだ。カァー!





なんじゃとぉお!!!カラスザエモン!!?なぜその名前をぉぉぉ!!



この俺が、このカラスがカラスザエモンなんだ。よく聞いてくれ。カァー!



なんてことじゃ。このカラスが、、息子の、カラスザエモン。。。
うめさんは、50年前の修学旅行の時に行方不明になった息子がカラスとなり現れたことに驚いた。
そしてカラスは昔起きた出来事を語り始めた。



あの修学旅行の日、おれは初めて弁当に入っていた梅干しを食べたんだ。そしたら、カラスになってしまったんだ。それから、、
カラスが続きを話そうとした途端、うめさんは泣き崩れた。



ごめん、、すべて私のせいだわ…..やっぱりそうだったのね。。
うめさんはその日、修学旅行の小遣いをケチった、そしてカラスザエモンが激怒し、
うめさんに対して化け物ババアと言ったことで大喧嘩となる。
陰険なうめさんは、今まで決して食べさせなかった梅干しをカラスザエモンの弁当に入れたのであった。



いいんだカァーさん。おれもカァーさんの梅干しを食べると化け物になる性質は知ってた。後から考えたら、絶対わざと嫌がらせで入れたんだろうと、
とんでもないババアだなと思った。でも、もうあきらめたんだ。



ほんとうに、ごめんなさい。。私は化け物になるタイプだったけど。あなたはカラスになるタイプだったのね。



いや、、、またそれも違ったんだ。。俺は本来化け物になる修正だった。
とにかく、そのあと、俺は数時間学校のみんなから離脱して、人間に戻るのを待ってみたが、3時間ぐらい待っても人間に戻ることはなかった・・・
それどころか待っている間に、ワシに襲われそうになったんだ。





やばい!!ワシが、この体は子ガラス。。貧弱すぎて鳥にもやられてしまう。
まさにワシにつかまりそうになったその瞬間!



おい!そこのカラス!ふせろ!!
この声の方向に目をやるとそこには、、、、


ハトがいたのであった。



もうだいじょうぶだ。少し隠れてるんだよ。


ハトはすさまじい豆光線でワシをあっさりやっつけたんだ。



カァー!!!すごいカァー!



あんたすごいなぁ!なにものなんだ?



私はこの星を守る者だ。それより、君も人間なんだろう?



君「も」?・・・
じゃあハト、あんたも!?



うむ。私はかつてこの世界の英雄であった。しかし、宇宙の帝王の能力により、鳩にされてしまった。その結果多くの力を失ってしまったのだ。
君も恐らく宇宙の帝王にとって都合の悪い存在であったのだろう。
だからこそ君もプルップゥ。
その日から、俺はハトの世話になり、エサをもらったりしたんだ。


鷲(ワシ)やこの町に住む老人の伝説のこともいろいろ教えてもらったんだ。
ハトは最近カァーさんが化け物に変身して町を守ってることも知ってた。
いつしかおれは、彼のことをハト師匠と呼ぶようになっていた。



カァーさんがワシ達のじゃまをするのであいつらのボスが向かってきてるらしいんだ。
ボスは宇宙の帝王と言って、かなり強いらしい。



なんてこと。。宇宙の帝王。。カラスザエモンいろいろあったのね。あなたが人間に戻る方法はあるの?



うん、宇宙の帝王を倒せば俺の姿も、ハト師匠の姿も元に戻る。
しかし、、。。



そうかぁ。よかった。それなら話は早い。



え?まさか。



わしが、その宇宙の帝王とやらを切り刻んでハトの餌にしてくれるわ。





ありがとう。カァーさん。でもハト師匠でもかなわなかった宇宙の帝王だ。くれぐれもきをつけてね。
この日を境に、うめさんはただの町の守護者を超えた大きな役割を担うことになる。
行方不明になっていた実の息子「カラスザエモン」の呪いを解くにはワシ達のボス「宇宙の帝王」を倒す必要があることを知ったうめさん。
しかし、彼女はアプリのリリースを控え、その準備に追われていた。昼はアプリ開発に専念し、夜は町を守る戦士として戦い、その他のちょっとした隙間時間では筋トレも行うようになった。この多忙な生活は、彼女に大きな負担を与えていた。


第5章:うめさんの決意-最強の助っ人















